当社の製品はすべて受注生産です。そのため、同じ機種の機械でも毎回少しずつ仕様が異なり、営業や製造といった各部署の担当者が密接に連携しながら、細部にまで気を配り満足していただける製品を作っています。そのような流れの中で私が担当しているのは機械設計。製品作りの土台となる工程で、小さなミスでも後に不具合につながることもある責任の重い仕事です。また、設計部全体の責任者として安全や性能といった構造に問題はないか、予算やサイズを満たしているかといった最終チェックも行っています。常に気が抜けない状況ではありますが、自分が担当したものはもちろん他の社員が手がけた機械でも、計画通りに動きお客様に無事納品できた時の安堵と喜びは、約30年前の新人時代も今も変わりません。
若手時代から続けてきた仕事に、開発があります。新たなニーズを開拓し顧客を増やす挑戦は、会社と自分自身の成長に直結する重要な業務です。しかし、前例がないため正解もなく、失敗はつきもの。何度部品を作り直してもうまくいかず、「こんな仕事、もうやめよう」と思ったことも数え切れないほどあります。それでも今まで続けられたのは、自分で最後まで作りたいという強い気持ちがあったから。山あり谷ありの道のりを何とか歩いてきたからこそ、責任者という今の立場があるのだとも感じています。私自身のこのような経験から、後輩たちの挑戦は全力でバックアップし、どれだけ失敗しても粘り強く取り組む人を応援する風土は大切に守っていくと心に決めています。
自分で描いた絵が形になる。単純だけれど、それが設計のおもしろさ。この楽しさをもっと多くの人に知ってほしいと願っています。時代と共に開発のテーマも変わり、近年ではカメラを使って省人化を図るなど、まだまだ当社にとって未知の分野が多くあります。これから技術者を目指す人が活躍できるチャンスは無限。ぜひ挑戦してください。あえて求める資質を挙げるなら、自分で機械を作ってみたい人や失敗してもくじけない人。悩みすぎず割り切って物事を考えられる人にも向いている仕事だと思います。
技術部全体で朝礼。各自の予定や出張者の確認などをします。
部下が作成した設計図をチェックし構造上の問題がないかなどを確認。その他、開発機の検討など。
製造現場で担当する機械の打合せ。部下が担当した機種の試運転に立ち合うことも。
営業担当と同行しお客様を訪問。技術担当として提案やアドバイスをします。